東京地学協会の会員には、「本事業について」で記述してあるように多くは地質と地理分野の専門家ですが、広く地球科学全般をカバーする人材が揃っています。各会員は、一つの分野の中でも最も得意とする研究テーマを持って活動しており、下記の研究テーマの専門家集団の中で適任者の一人として紹介されます。
分 野 | 研究テーマ | |
基礎地学 | ||
1 | 地球・惑星 | ジオイド、宇宙測地、高さの定義 |
2 | 小惑星、火星、月、宇宙探査ミッション | |
3 | 鉱物・岩石 | 新富士火山の噴火様式と岩石組織 |
4 | オフィオライトおよび島弧・海洋底・巨大火成岩区のマグマ活動 | |
5 | 鉱物の種類、性質、産状など | |
6 | アフリカ大陸の地球科学 | |
7 | 神居古潭帯の超苦鉄質岩の蛇紋岩化作用 | |
8 | プチスポット海底火山の成因、嶺岡オフィオライトの成因 | |
9 | 地層・層序 | 関東平野と四国の第四紀の層序 |
10 | 砕屑物の堆積学、地層の成因と保存,イベント堆積物 | |
11 | 奥秩父山地の古生代層序 | |
12 | 北海道の広域火山灰編年学 | |
13 | ジュラ紀のアンモナイトと層序 | |
14 | 上総層群(三浦・房総)の底性有孔虫の化石層位学 | |
15 | 三浦半島地域新生界の層序・構造 | |
16 | 古生物・進化 | 日本海拡大期前後における哺乳類の分類と変異 |
17 | 富山県東部の黒部峡谷の地誌と鍾乳洞 | |
18 | 白亜紀の海水温緯度分布、化石頭足類の古生態 | |
19 | ミジンコの化石、恐竜の話 | |
20 | 奥多摩山地や奥秩父山地の古生代層序・化石など | |
21 | ジュラ紀のアンモナイトと層序 | |
22 | 上総層群(三浦・房総)の底性有孔虫の化石層位学 | |
23 | 地殻変動 | 伊豆および東海の地殻変動 |
24 | 中央構造線 | |
25 | 衝突山脈ヒマラヤのテクトニクス | |
26 | 六甲山地の形成と阪神淡路震災 | |
27 | アフリカ大陸の地球科学、紀伊半島東部の中央構造線大露頭:月出露頭 | |
28 | 中国新疆ウイグル自治区と同太行山地域のテクトニクス | |
29 | 北陸・信越地域の地形地質と地殻変動 | |
30 | ネオテクトニクスと構造地質一般 | |
31 | 太平洋プレートの挙動とホットスポット活動史 | |
32 | 南海地震発生帯掘削と付加帯の形成と沈み込み帯 | |
33 | プレート沈み込み帯の造山運動、P-T境界での大量絶滅事件 | |
34 | 古環境 | 西オーストラリア州ハメリンプールのストロマトライ礁の形成 |
35 | 過去15万年間の日本周辺の海流変遷 | |
36 | 白亜紀の海水温緯度分布 | |
37 | 日本海のメタンハイドレートによる劇的環境変動 | |
38 | インドモンスーンの誕生と変遷 | |
39 | 海水準変化と人類遺跡の立地 | |
40 | 完新世のサンゴ礁の生態系復元 | |
41 | 最終氷期最盛期(LGM)以降の退氷期における地球環境 | |
42 | 南極の環境変動と地形 | |
43 | 黒潮流路・勢力変動の実態とアジアモンスーンとの相互作用 | |
44 | 海洋地質 | 上関町を中心と下周辺の海底下活断層 |
45 | 日本海のメタンハイドレート(ガスハイドレート)の資源化 | |
46 | 日本海の海盆活断層とメタンハイドレート | |
47 | プチスポット海底火山の成因 | |
48 | 深海環境と海底鉱物資源 | |
49 | 瀬戸内海の海盆地形 | |
50 | 地学史 | 日本地学の発展、ダーウィンは地質学者 |
51 | 地学人物論、日本人の自国観変遷史 | |
52 | 地球科学の歴史 | |
53 | 「地学浅釈」の翻訳者、馬高温の生涯 | |
地下資源 | ||
54 | 地熱・温泉 | 青森県・日本・インドネシアの地熱開発の現状と課題 |
55 | 寒冷地地熱利用の先進国としてのアイスランド | |
56 | 草津温泉や万座温泉などの地球化学 | |
57 | 温泉地質、地下水質より水源の究明 | |
58 | 化石燃料 | 世界の資源と資源地質学 |
59 | 国内の石油地質(新潟および秋田)、ガス田と石油探査 | |
60 | 石炭地質(石狩炭田) | |
61 | 海外の石炭資源の確保特にオーストラリア、探鉱開発と操業現場 | |
62 | 中東油田の石油集積機構と探鉱開発史 | |
63 | 金属・非金属 | 熱水鉱床と海洋エネルギー資源 |
64 | 熱水のよる変質作用、統計力学を利用した鉱量計算 | |
65 | 深海環境と海底鉱物資源 | |
66 | メタンハイドレート | メタンハイドレート(ガスハイドレート)の資源化 |
67 | 日本海の海盆活断層とメタンハイドレート | |
68 | メタンハイドレートの分布、成因、海底下の化学 | |
自然災害 | ||
69 | 火山 | 新富士火山の噴火様式、雲仙岳のマグマ供給系、霧島火山2011年噴火 |
70 | 岩手山・十勝岳・新潟焼岳の火山地質とハザードマップ | |
71 | 化学的手法に基づく火山噴火予知と火山活動のモニタリング | |
72 | 火山灰の解析による噴火メカニズム、全国の火山の噴火史 | |
73 | 火山の爆発的噴火とテフラ、火山災害 | |
74 | 広域テフラの編年に基づく日本列島の巨大火山噴火史 | |
75 | 岩手火山の噴火活動史 | |
76 | 地震 | 断層と地震、岩石力学 |
77 | 岩石を伝わる弾性波とその伝播モデル実験 | |
78 | 歴史地震災害の復元に関する研究と防災に対する知恵と伝承 | |
79 | 地震と断層、地震災害 | |
80 | 阪神淡路震災 | |
81 | 西日本の歴史時代の大地震 | |
82 | 沈み込み帯の地震発生のメカニズム | |
83 | 地震時の地殻変動を反映した海岸地形(主に南関東) | |
85 | 関東平野の地震学的構造 | |
86 | 津波 | 東日本大震災 |
87 | 津波や洪水などによるイベント堆積物 | |
88 | 活断層 | 断層と地震、岩石力学 |
89 | 活断層、四国における自然災害 | |
90 | 上関町を中心とした周辺の海底下活断層 | |
91 | 主に東日本における活断層の位置と形状 | |
92 | 活断層の活動性に関する研究(特に阿寺断層) | |
93 | 日本の活断層古地震記録 | |
94 | 内陸山岳地域の活断層 | |
95 | 活断層一般 | |
96 | 西日本の活断層や歴史時代の大地震 | |
97 | 東北地方の活断層 | |
98 | 台湾の活断層 | |
99 | 地すべり | 主として関西・中部・島弧の地形発達史に関する研究 |
100 | GISによる土砂災害の研究 | |
101 | 山地での斜面災害、土砂災害危険箇所の検討 | |
102 | さとやまの地形、山くずれ、地すべり、造成地の地盤災害、ハザードマップ | |
103 | 過去10万年間程度を対象に山地の景観や環境の変動、主に地すべり | |
104 | 横浜市および川崎市の斜面災害とその対策 | |
地球環境 | ||
105 | 地下水 | 地下水の持続可能な開発と管理、雨水の利用とその浸透マスによる涵養 |
106 | 地下水質より水源の究明 | |
107 | 高レベル放射性廃棄物の地層処分と深部地下水動態 | |
108 | 水文地質構造三次元モデルの構築と地下水流動 | |
109 | 温暖化 | 地球温暖化対策、温暖化とCO2地中貯留 |
110 | 地球温暖化の歴史と現状および未来 | |
111 | CO2地中貯留メカニズムと地下CO2モニタリング手法 | |
自然地理 | ||
112 | 地形学 | 熱帯・亜熱帯地域のカルスト地形 |
113 | 北海道北部の周氷河地形 | |
114 | 関西・中部・島弧の地形発達史に関する研究 | |
115 | 地形学、地形解析、斜面災害、斜面発達論、空中写真判読 | |
116 | 日本の高山氷河地形 | |
117 | 日本・スロベニア・インドネシアのカルスト地形 | |
118 | さとやまの地形、山くずれ・地すべり、地形の人工改変 | |
119 | 地形学、測量、小型UAVを用いた地形測量 | |
120 | (豪)グレートバリア沿岸地域の地形、地形学、水文学 | |
121 | 地震時の地殻変動を反映した海岸地形(主に南関東) | |
122 | 日本および世界の砂丘および沙漠化問題 | |
123 | 白馬東麓、北城盆地、飯山盆地、宮崎平野などの断層地形ほか | |
124 | 過去約10万年を対象にした山地の景観や環境変動,地すべりや氷河地形 | |
125 | 北海道の流域地形と水文特性、海岸平野の沖積層と地形発達史 | |
126 | ヒマラヤを中心にしたアジア高山の氷河地形 | |
127 | 第四紀学 | 第四紀の層序,主として関東平野や四国 |
128 | 過去15万年間の日本周辺の海流変遷 | |
129 | 第四紀の地震と断層、火山の爆発的噴火によるテフラと災害 | |
130 | 段丘を指標とした隆起・浸食の研究、活断層の活動性に関する研究 | |
131 | 砕屑物の堆積学一般、津波・洪水・火山噴火などのイベント堆積物 | |
132 | 第四紀の古気候・考古・火山噴火、銚子ジオパークの現状と課題 | |
133 | 北海道の第四紀の広域火山灰編年 | |
134 | 関東平野の沖積層の形成過程と縄文海進、海水準変化と人類遺跡の立地 | |
135 | 第四紀、地球環境、地球儀学、防災のGIS | |
136 | 掘削および露頭試料を用いた完新世のサンゴ礁生態系復元 | |
137 | 過去約10万年を対象にした山地の景観や環境変動、地すべりや氷河地形 | |
138 | 第四紀の北海道の流域地形と水文特性、海岸平野の沖積層と地形発達史 | |
139 | 広域テフラの編年に基づく日本列島の巨大噴火史(高山盆地) | |
140 | 水文学 | 乾燥・半乾燥地域の水、水文環境、沙漠化、湧水、水文明 |
141 | 水文地質学、水資源学、アラブやアフリカ諸国の水問題 | |
142 | 流域環境変化(地形-土壌-水文),途上国の環境保全と利用 | |
143 | 水文学、流域環境、ミャンマーインレー湖流域やイラワジ河流域の水文学 | |
144 | 水文地質構造三次元モデルの構築、地下水流動、水質,重金属 | |
145 | 北海道の流域地形と水文特性 | |
146 | GISを使った水循環解析とシミュレーション | |
147 | 気候学 | 気候と植生地理学 |
148 | 東京市街域におけるゲリラ豪雨及び都市ヒートアイランド現象と局地風系 | |
149 | 東北地方の日最低気温 | |
150 | 日本の中世における天候・気候災害、 | |
人文地理 | ||
151 | 地域地理学 | 都市の地下水問題 |
152 | 富山県東部の黒部峡谷の地誌と鍾乳洞 | |
153 | 福島原子力事故による放射能汚染,森林域の放射性セシウム環境動態 | |
154 | ヨーロッパや日本におけるルーラル・ジェントリフィケイションの現状 | |
155 | 東京都福生市および武蔵野市の地誌 | |
156 | 地形の人工改変、造成宅地の地盤災害 | |
157 | 東京圏を中心とした都市の空間構造のGIS分析 | |
158 | 愛知県知多市の自然環境,特に地形と地質 | |
159 | 横浜市と川崎市の斜面災害とその対策としての鉄根打設工 | |
160 | 宮城県石巻市周辺の地形・地質見学サイトの開発 | |
161 | 社会地理学 | 農村回帰、農村資源を活用したフッドツーリズム |
162 | 歴史地理学 | 歴史地震災害の復元と防災に対する知恵・伝承に関する研究 |
163 | 伊能忠敬の業績、江戸時代以降の知事・測量史 | |
164 | 日本列島の地殻変動、活断層古地震記録 | |
165 | 西日本の活断層や歴史時代の大地震 | |
166 | 瀬戸内海の海盆地形、国の領域と海図、伊能図と海図の関係 | |
167 | 地理学史 | 地理教育 |
168 | 日本地理学史、日本地理教育史 | |
169 | 人文地理学原論、地学人物論、日本人の自国観変遷史 | |
170 | 伊能忠敬の業績、江戸時代以降の知事・測量史 | |
171 | 情報地理学 | GISと衛星リモートセンシング |
172 | GISによる土砂災害の研究 | |
173 | 防災のGIS | |
174 | 東京圏を中心とした都市の空間構造のGIS分析 | |
175 | GISを使った水循環解析とシミュレーション | |
176 | ジオパーク | 銚子ジオパーク |
177 | 三陸ジオパーク | |
178 | 地球科学のアウトリーチとジオパーク | |
179 | 三島村・鬼界カルデラジオパーク、桜島・錦江湾ジオパークの現状と課題 | |
180 | 文化ツーリズムと場所の商品化に関わる現状と課題 | |
181 | 銚子ジオパークの現状と課題 | |
182 | 室戸ジオパークの地形と地質 | |
183 | 観光地の発達の歴史、ジオパーク、エコツーリズム | |
184 | 宮城県石巻市周辺の地形・地質見学サイトの開発 |