東北地方太平洋沖地震に際しての会長メッセージ

3月11日午後2時46分、牡鹿半島の東南東130km付近を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、地震とそれに続く津波により、東北地方から関東地方にかけての広い範囲で甚大な被害が生じ、多くの方々が被災され、多数の尊い命が失われました。亡くなられた方々に対しまして心より哀悼の意を表します。 また、いまだ行方不明の方々が一刻も早く無事に救出されますことを祈ります。

東京地学協会では、今回の未曾有の震災に際し、地学的視点から救援・復旧・復興・防災計画等に寄与する調査研究の早期実施のため、必要な研究助成を緊急的に実施することとしました。学術研究の成果が人類社会へ確実に伝えられるよう一層の努力をする所存です。

なお、東京地学協会会員におかれては、今後とも防災・減災及び災害からの復旧・復興に関して地学の立場から一層の社会貢献をすべく調査研究等に鋭意取り組むとともに、今回の震災に関しては、被災地域における救援・復旧・復興が最優先の課題であることに鑑み、当面現地での活動を見合わせるとともに、事態が一応鎮静化した段階においても、これらに十分留意して慎重な行動をされるようお願いします。  最後に、被災された方々が一刻も早くこの惨事を乗り越えられることを心よりお祈りいたします。

2011年3月18日  社団法人東京地学協会 会長 松田 時彦