「探査機「かぐや」の見た月」

白尾元理氏(写真家・サイエンスライター)

平成23年12月20日(火)午後3時より
東京地学協会講堂において

要旨
日本の月周回探査機「かぐや」(SELENE)は2007年9月に打ち上げられ、同年10月に月軌道に投入された。以来1年半にわたって月を観測し、2009年6月に月面に衝突してその使命を終えた。「かぐや」は重量4トン(「はやぶさ」は500㎏)のマイクロバスほどもある大型探査機で、15種の観測機器を搭載し、数々の成果を上げた。今回はそのうち、私が深く関わった地形カメラとハイビジョンカメラの成果を詳しく紹介する。また次の目標である月着陸地点の話題も紹介する。