「岩石氷河研究の発展―地形学の発展の一例として」

日時:平成25年4月20日(土)14:00〜15:30

場所:東京地学協会講堂

演者:池田 敦氏(筑波大学・生命環境系)

要旨:岩石氷河と名付けられた地形があり,人目を引かないが,地球上のあちこちに存在する。その表面は巨礫に覆われていて地下の状態は容易に確認できず,その外観のみからしばしば氷河の一種に分類されていた。しかし1990年代から現在まで,観測に基づく研究が爆発的に増え,往年の地形学者の記載・分類・思索によるいくつかの成因論を篩い分けた。地形学の発展の一例としてそのことを検討したい。